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Oracle TimesTen In-Memory Database APIおよびSQLリファレンス・ガイド
リリース6.0
B25770-02
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ttTraceMon

説明

ttTraceMonユーティリティを使用すると、TimesTenの内部トレース機能を有効および無効にできます。

データ・ストア単位でトレース・オプションを有効および無効にできます。各データ・ストアには、TimesTenの内部処理を説明するメッセージを書き込めるトレース・バッファが含まれています。デフォルトでは、トレースは無効になっていますが、このユーティリティを使用して有効にできます。

ttTraceMonユーティリティには多くのサブコマンドがあり、トレース情報を有効、無効、ダンプおよび操作します。1つのプロンプトに複数のサブコマンドを入力できる対話形式、またはttTraceMonコマンドラインに1つのサブコマンドを指定できる非対話形式のどちらかで、ttTraceMonを実行できます。

対話形式で実行する場合、ttTraceMonは標準入力からテキスト行の入力を要求し、その行をトレース・コマンドとして解釈します。セミコロンで区切ることによって、複数のトレース・コマンドを同一の行に指定できます。ttTraceMonを終了するには、空白行を入力します。

対話モードでは、次のようにttTraceMonコマンドの出力をファイルにリダイレクトできます。

ttTraceMon connection_string > filename 
 

コンポーネント名の大/小文字は区別されません。一部のコマンド(dump、showおよびflush)では、複数のコンポーネントを表示することができ、操作は各コンポーネントに対して行われます。各サブコマンドでは、コンポーネントを表示しないと、コマンドの操作はすべてのコンポーネントに対して行われます。

構文
ttTraceMon [-h | -help | -?] 
ttTraceMon [-V | -version] 
ttTraceMon [-e subcommand]
{-connStr connection_string | DSN} 
オプション

ttTraceMonユーティリティには、次のオプションがあります。

-connStr 
connection_string 
データ・ストア名、サーバー名とDSN(必要に応じて)および関連する接続属性を含むODBC接続文字列。
DSN 
トレース情報の取得元となるデータ・ストアのODBCデータソース名を示します。
-e subcommand 
指定したデータ・ストアに対してサブコマンドが実行されます。サブコマンドが2語以上で構成される場合は二重引用符で囲みます。次に例を示します。
ttTraceMon -e "show err" SalesData 
サブコマンドが完了すると、ttTraceMonは終了します。
-eを指定しない場合は、ttTraceMonは対話モードで起動し、stdinからコマンドを読み込んで、stdoutに結果を表示します。
-h  
-help 
-? 
使用方法のメッセージを出力して終了します。
-V | -version 
ttTraceMonのリリース番号を出力して終了します。

サブコマンド

ttTraceMonは、次のサブコマンドを使用してコールできます。

コマンド
説明
components 
すべてのコンポーネントの名前および内部識別子を表示します。
connection {all |
self |
connectionNum}
[on |off] 
指定した接続のトレース機能を有効または無効にします。データ・ストアの作成時には、トレース機能はすべての接続に対して有効になっています。connectionNumの値は、接続スロット番号またはトランザクションIDの最初の数字を意味しています。
dump 
現在バッファされているトレース・レコードをすべて出力します。
SELECT権限またはデータ・ストア・オブジェクトの所有権が必要です。
dump comp 
コンポーネントcompのトレース・レコードをすべて出力します。
SELECT権限またはデータ・ストア・オブジェクトの所有権が必要です。
flush 
バッファ済のトレース・レコードをすべて破棄します。
flush comp 
コンポーネントcompのバッファ済のトレース・レコードをすべて破棄します。
help 
トレース・コマンドのサマリーを出力します。
level comp n 
コンポーネントcompのトレース・レベルをnに設定します。
ADMIN権限またはデータ・ストア・オブジェクトの所有権が必要です。
outfile 
現在のoutfile設定を出力します。
outfile file 
トレース出力を指定のファイルに出力します。fileに設定できる値は、0、stdout、stderrまたはファイル名です。Windowsでは、ファイル名は8.3形式の短い名前である必要があります。fileに0を設定した場合、出力は停止します。TimesTenは通常どおりトレースのバッファを継続し、これらはttTailのようなユーティリティでアクセス可能です。
show 
有効なトレース・レベルをすべて表示します。
show comp 
コンポーネントcompのトレース・レベルを表示します。
N
注意

トレース機能によってパフォーマンスが大幅に低下する可能性があるため、問題のデバッグに対してのみトレース機能を有効にしてください。この情報はオラクル社カスタマ・サポート・センターによる使用を目的としていますが、システム管理者およびシステム開発者に役立つ場合もあります。

このユーティリティは、TimesTen Data Managerがインストールされている場合にのみサポートされます。